別居中のご主人が遺された空き家――不安に寄り添い、安心へと導いた相続手続き
ご主人を亡くされた60代の女性から、相続登記のご相談をいただきました。
生前よりご主人とは別居されており、ご主人名義のご自宅は現在空き家となっているとのこと。相続登記の手続きに加え、その空き家を今後どのように活用すべきかについてもご不安を抱えていらっしゃいました。
さらに、依頼者様ご自身もご体調が優れず、入退院を繰り返されているご状況で、「事務所へ足を運ぶことが難しい」とのことでした。
そこで私たち「かなでの相続」では、出張相談という形でご自宅へお伺いすることにいたしました。
ご事情に配慮した、きめ細やかな対応
女性の一人暮らしであること、またご体調へのご負担を最小限にしたいという思いから、女性の有資格者が訪問対応をさせていただきました。
相続手続きは、単に書類を整え、登記を完了させるだけの作業ではありません。
戸籍を収集し、法定相続人を確定し、遺産分割協議書を作成し、相続人全員からご署名・ご押印をいただく――一つひとつの工程に、専門性と慎重さが求められます。
本件でも、相続人調査を丁寧に行い、必要な戸籍を収集し、適切な遺産分割協議書を作成。相続人全員の合意を得て、無事に相続登記を完了させることができました。
依頼者様は正式に不動産の名義を取得され、「これでひとまず安心しました」と穏やかな表情を見せてくださいました。
空き家の「想い」と「現実」のはざまで
しかし、手続きが終わった後も、依頼者様の胸には迷いが残っていました。
「昔は私も住んでいた家なんです」
そう語られるご様子からは、ご自宅への深い思い入れが伝わってきました。
一方で、ご親戚からは「家を貸してほしい」との申し出もあったとのこと。けれども、「将来売却したいときに売れなくなってしまうのではないか」という不安も抱えておられました。
私たちは、結論を急がせることはいたしません。
まずはお気持ちを丁寧に伺い、選択肢を一つずつ整理しながら、メリット・デメリットを具体的にご説明いたしました。
売却という選択をされる場合にも、後悔のない判断をしていただけるよう、複数社への査定をご提案。
依頼者様が「ご近所さんが高く売れたと喜んでいた」とお話しくださった不動産会社を含め、合計8社へ査定依頼を行いました。
その結果、最も条件の良い提案をされた不動産会社へ売却することとなりました。
不安を安心へ変えるサポート
売却手続きの段階で、依頼者様から再びご相談がありました。
「担当の方が男性なので、少し心配で……同席してもらえますか?」
私たちはもちろん、契約当日も同席いたしました。
専門家が隣にいるというだけで、人は大きな安心を感じるものです。契約内容の確認や説明もその場でサポートし、依頼者様は終始落ち着いたご様子でご売却を終えられました。
さらに、売却後に発生する可能性のある譲渡所得税の申告についてもご不安を抱えておられたため、弊所提携の税理士をご紹介。相続から売却、その後の税務まで、ワンストップで支援させていただきました。
「手続き」だけでなく「人生」に寄り添う
相続は、法律手続きであると同時に、人生の節目でもあります。
特に空き家問題は、感情・将来設計・税務・不動産市場など、複数の要素が複雑に絡み合います。
私たち「かなでの相続」は、単に登記を完了させるだけの存在ではありません。
ご体調やご事情に配慮した出張対応、女性有資格者による訪問支援、複数社査定の実施、契約同席、提携税理士との連携――
「どうすればこの方が安心できるか」という視点を常に大切にしています。
今回のご依頼では、相続登記を無事に完了し、不動産も納得の条件で売却することができました。
そして何より、「一人では不安だったけれど、最後まで一緒にいてくれて安心でした」とのお言葉をいただけたことが、私たちにとって何よりの喜びです。
相続や空き家でお悩みの方の中には、体調やご事情により外出が難しい方も少なくありません。
そのような場合でも、どうか一人で抱え込まずにご相談ください。
法律の専門家としての確かな知識と、地域に根ざしたきめ細やかな対応で、皆さまの大切な一歩を支えてまいります。


































